今日は、奈良県の高校で説明会に行ってきた編集長です。
事前に用紙を渡されていて、
「この用紙を生徒に配っているので、これを参考に、生徒が入試について理解できるようにお願いします」
という要望が高校側からなされていました。
そこで、編集長は、
「ちょっと待てよ……」
と思ったわけです。
これは、高校生のみんなには、「とある誤解」を生むのではないか?と危惧を抱きました。
これから書くことは、すべての受験生のみんなへのメッセージです。
今日も、京都造形芸術大学の説明をすることの依頼だったのです。
でも、事前に配られたペーパーの大部分は、
「入試についての詳細(出願時期、定員、合格最低点など)」を聞いて、それを生徒がメモするようになっていました。
こうするとね、「京都造形芸術大学の説明」というよりは、
「京都造形芸術大学の『入試』の説明」になってしまうのね。
(もちろん、編集長は、そんなことはしないですけどね。なぜかは、以下で書きます)
だから、冒頭で、開口一番、
「今日はこういう説明をしてほしいと言われているけど、その考え方は、アート・デザイン的な発想ではないんだ!」
と言ったわけです。
これは、パッと聞くと、批判しているように思われたかもしれません。
そんなつもりではなくて、「みんなの誤解」を避けたかったわけです。
というのは、今日のタイトル、「入試は手段か?目的か?」ということにつながるんだけどね。
これ、よーく考えてみて。
普通に考えれば、「入試は、自分が学びたい大学で学ぶための手段」って、思うでしょ。
でもね、残念ながら、日本の教育現場では、高校生や受験生は、
「入試に合格することが、目的」になっていることが多いのです。
これ、気をつけないと、多くの人が、そうなってしまいます。
もう一度、よく考えてみよう!
「みんなは、なぜ大学に行くの?」
それは、自分の夢を叶えるためでしょ?
そして、やりたいことを叶えるために必要な力を身につけるために学びの場所を探すんでしょ?
そうやって考えたら、みんなの「目的」や「目標」は、
「自分の夢をかなえること」であって、
もう少し掘り下げると、「そのために必要な力を大学等で学ぶこと」のはず。
だから、「入試」は、それを成し遂げるための「手段」なんだ。
「手段」は、「目的」に優先してはならない!
これは、何をする上でも、重要なポイント。
でも、多くの人は、「手段」と「目的」をつい間違えてしまうんだよね。
長々と書きましたが、そのことを最初に伝えておかないと、話を聞くみんなが誤解すると思ったのです。
だって、「入試についての詳細(出願時期、定員、合格最低点など)」は、
資料を見れば、すぐにわかることだから。
これは、説明を放棄しているわけではなくて、
「私はここで学びたい!」と強く思えば、そのための「手段(入試)」は、自らが情報収集→編集するはずだから。
だから、「目的」と「手段」の順番を間違えないように、
最初にそれを伝えたかったんです。
(読んでくれているみんなも同じね。)
上に書いた「アート・デザイン的思考」というのは、「目的」と「手段」の関係をちゃんと把握できているということ(もちろん、他にもたくさんあるんだけどね)。
だから、この思考ができるはずの、アート・デザインを学んだ学生は、社会で絶対に活躍できるんです。
(これは、何を意味するかわかりますね?ちゃんとそれを意識して学べということです)
というわけで、編集長は、冒頭でそれを伝えて、
それでも、ちゃんと「クライアントのニーズ」に応えることも大切なので、入試の説明もちゃんとしましたけどね。
そして、細かい部分は、「これを見ればわかる」というペーパーを渡して、
後で高校生のみんなが困らないように、という配慮もちゃんとしているので。
そして、あとは思う存分、「いつもの京都造形芸術大学の話」をしましたけどね。
さてさて、今日の話を「わかりやすい例」でまとめて終わります。
みんなが大好きなアイドルやアーティスト(注:ここで言う「みんなが大好きなアイドルやアーティスト」というのは、編集長のことではありません)のライブに行きたいと思うとします。
「どうしても行きたい!」と思えば、
「いつ、そのライブはやっているのか?」
「どうすれば、そのチケットを購入できるのか?」
「良い席で観るためには、どういう工夫をすれば良いのか?」
と、必死になって調べるでしょ?
でも、一方で、「知ってはいるけど、行けたら行きたいけど、まぁ」みたいな場合は、
きっと、そんなに調べないはず。
「何月何日に、どの会場であって、こうすればチケットが手に入るらしいよ」
と教えてもらっても、きっとその情報は、ほとんど残らない。
つまり、「どうしても行きたい!」と強く思うことが、
それを達成するための「手段」を探して、成し遂げる一番の方法だということです。
だから、今はそれを一生懸命考えることが大切だよ。
「どうしても、入りたい!」と強く思う子は、ちゃんと質問して情報収集→編集するからね。
というわけで、
6月20日(土)、21日(日)の初夏のオープンキャンパスで、「ここに入りたい!」と思う大学かどうか、みんなの目や身体全身で感じ取ってください。
投稿者:入学広報課 吉田