明日8月16日の夜は、「京都・五山の送り火」です。
お盆に迎えた精霊を送る伝統行事で、
京都盆地を囲む山々に、炎の文字や形が浮かび上がり、夏の夜空を焦がします。
(まさに「日本の夏、京都の夏」って感じでしょ?)
ところで、京都以外にお住まいの皆さんは、修学旅行や観光で京都に来ると・・・・・・
「あっ、大文字焼き!」と言います。
そういう私も、京都に出てきたときは、「大文字焼き」と言っていました。
すると、京都の子に、
「回転焼きじゃないんだから、食べ物みたいに言わないで」
と言われました。
そういえば、この「回転焼き」皆さんの地元ではなんて言います?
うちの職場でその話をしたら・・・・・・
京都出身・福岡出身・長崎出身は、「回転焼き」。
神奈川出身・石川出身は、「大判焼き」。
そして、われら山口出身・広島出身は、
「何言っているんですか?『二重焼き』ですよ~」って言ったら・・・・・・
「それが一番マイナーじゃない?中国地方だけやで」と言われました。
(広島の子や、山口の子はきっとわかるはずです。ねっ?)
そして、ブログのネタはいつものように横道にそれていくのです・・・・・・。
さて、本題に戻って。
なぜ「五山の送り火」というか?
話題にあがった「大文字」だけではなく、
「大文字」(左京区・大文字山)
「妙・法」(左京区・松ケ崎の西山、東山)
「船形」(北区・船山)
「左大文字」(北区・大北山)
「鳥居形」(右京区・曼荼羅山)
の五山があるのです。
(ちなみに、かつては、それ以外にも「い」「一」「竹の先に鈴」「蛇」「長刀」などの字形もあったとの記録が残っています。)
そして、この「五山の送り火」、
京都造形芸術大学からは四山を観ることができるのです。
京都市内で、一度に四山も観ることができる場所はなく、大変貴重な場所になっています。
といっても、明日来てもご覧になれませんのであしからず。
大学を開放したいのはヤマヤマなのですが、
開放してしまうと、きっと多数の皆さんがお見えになります。
そうすると、事故が起こってはいけないので、毎年大学の関係者に限らせていただいています。
ということは、京都造形芸術大学に入学すればいいのです・・・・・・。
さて、少しでもその雰囲気が伝わればと、ということで、
昨年撮った画像をご覧ください。
(だって、明日はきっと関係者が多くて、写真落ち着いて撮れないと思うので)
まず最初に「大文字」(左京区・大文字山)が午後8時に点火されます。

大学から一番近くに観えるのが、この「大文字」。

見てください。煙が間近に見えるほどの迫力です。
続いて「妙法」(同区松ケ崎の西山、東山)が8時10分に点火。

「妙」

「法」

「妙」「法」合わせて一山と数えます。
続いて「船形」(北区・船山)と「左大文字」(同・大北山)が8時15分に点火。

「船形」

ややわかりにくいですが、左側にあるのが「左大文字」です。
そして最後に、「鳥居形」(右京区・曼荼羅山)が点火されます。
(残念ながら、この「鳥居形」だけ大学からは観ることができません)

どうですか?いいでしょ?
毎年8月16日に大学から、この送り火を眺めるとき、どこか幻想的な風景の中で、たくさんのことに思い巡らします。
この送り火を見ると、決まって編集長は、
「もう夏もそろそろ終わりだね・・・・・・」
とドラマの主人公になりきってその台詞をつぶやくのです。
(「だね」と書いてあるけど、言ってみれば、これ「独り言」です。)

「古都京都で藝術を学ぶ」。
京都造形芸術大学は、これからの新しい芸術(Art&Design)を生み出すだけでなく、
こういった、日本の伝統や文化を大切にしたいと思っています。
五山の送り火だけに限らず、能や狂言、歌舞伎、京舞、茶道、煎茶・・・・・・などなど、
授業はもちろん、年間に数多く行われる催しの中で、学生達にそれを伝えていきたいと思っています。
日本や日本人の持つ伝統や文化。
それを多く吸収して、自分の中で編集して、世界へ飛び出してほしい。
伝統と文化の息吹が感じられるこの京都の街で、これからの芸術(Art&Design)を学ぶ。
京都に芸術大学がある意味は、そこにこそあるのです。
ねっ?京都で学びたくなったでしょ?
投稿者:入学広報課 吉田