この時期になると、テレビのCMは、お菓子メーカーのチョコレート商品のものが増えますね。
中・高生時代は、妙にソワソワした気持ちになったのが懐かしい。
さて、時間はさかのぼって、10月1日になった途端、
スーツメーカーのコマーシャルが増えていたのに気が付きましたか?
あれは、10月1日に、翌年卒業年次を迎える学生向けに就職サイトが立ち上がって、大学3年生の就職活動が本格化するからなんです。
そういう風に、コマーシャル一つとっても、ちゃんと時期やタイミングを、
消費者の動向や社会の動きに合わせて、考えながら打たれています。
だから、「なんとなく」や「かっこいいものやかわいいもの」という感覚だけで、作っていると、全く仕事にはなりません。
デザインの分野を目指す人は、意識してモノを見る習慣をつけましょう!
就職の話が出たので、ついでに書いておくと、
新入生のアンケートにも、
「就職がちゃんとできるか心配」という意見が、多く書かれています。
・・・・・・入学前は、皆、そうやって言うんですよね(ぼそっ)
あえて、はっきりと言います。
その「不安」を、ちゃんと大学3、4年生まで持ち続けてください。
「ちゃんと就職できるかな」と不安を持って入学して来たのに、
いろいろなことを経験していくうちに、学年が上がるに連れて、
「やりたいことがよくわからないし、就職活動ってのもなぁ」
「周りも就活していないし、私も大丈夫かな」
「芸大生って、就職率低いって言うし、どうせ私もね」
「バイトしても、そこそこお金もらえるし、ポリシー変えてまで就職することもないっしょ」
「なんか、就職して縛られるのってちょっとね。俺はもっと『クリエイティブなこと』やりたいし」
等々、言い始める学生が残念ながら、多くいます。
ちゃんとした計画があるなら、必ずしも就職活動をするということだけが絶対的な価値ではないので、それでも良いのかもしれません。
でも、漠然とそこを避けるのは、「逃げ」です。
そして、その「逃げ」たツケを負わされるのは、自分自身です。
日本という社会は、新卒時の就職を逃すと、急に採用のハードルが高くなります。
「中途採用=即戦力」と期待されるので、
「新卒と何も変わらないのに」と本人は思っていても、社会はなかなかそうは思ってくれないのが現状です。
だから、就職活動をしないということを選択する場合も、
そういったリスクを、十分考慮にいれた上で、自分の進路を選択するべきです。
でも、入学する前は、
「芸大って、就職できるんですか?」
「就職率ってどうなんですか?」
「このコースの先輩は、どんな企業に就職しているんですか?」
と皆、気にします。
当然です。
高い学費を出して、自分の夢を追いかけるわけですから。
ただ、これも、厳しいことを言うと、
「就職できるかどうかは、最後の最後はあなた次第です」
と言うしかないということ。
その企業に就職した先輩は、その大学だから、そのコースだから就職できたのではなくて、
「その人」だったからです。
それを追えるかどうかも、最後はあなた次第。
なぜ、そういうことをあえて言ったかというと、
これは、大学の責任を放棄するつもりも、責任を学生に転嫁するつもりもありません。
色々な教育プログラムを実施し、環境を整備する努力もしています。
それでも、就職活動をしない学生が多い場合は、
「やっているでしょ?」ではなくて、もっと見直しをする必要が大学にもあるはずです。
ただね、最後の最後は、
「就職活動を積極的にするかどうか」
「そのために、必要な多くの準備や経験を積むかどうか」
は、学生個人にかかってしまうのです。
どんなに良いことを学生時代にしていても、
就職活動のピークの時期に合わせて動かなければ、良い人材も採用されることなく終わってしまいます。
(この時期を逃すと、選択の幅がどんどん減っていきます)
だから、ここでもしっかりと「情報収集→編集」して動く必要があります。
そして、周りの環境を、冷静に判断する目を持ちましょう。
「周りも就活していないし」と、もし、周りがそうなっていても、
「それで、いいのかな?」と、流されずに、客観的な目を持つように。
そのことを、今のうちからしっかりと意識するようにしましょう。
それから、芸大生や卒業生がよく言う、「もっとクリエイティブな仕事がしたい」という言葉。
これを発言する時点で、クリエイティブな仕事はできません。
クリエイティブな仕事というのは、仕事の内容で決まるのではなく、
その中で、自分がどれだけ想像力を働かせて、創造的な、独創性の溢れる仕事ができるかで決まります。
つまり、どんな仕事であっても、クリエイティブな仕事はできるのです。
それを、形式的な面だけを捉えて、「もっとクリエイティブな仕事が」と言っているようでは、
クリエイティブな仕事はできないと思っておかなければいけません。
なので、高校生や新入生のみんなには伝えたいのは、
すべきことをきちんとすれば、ちゃんと就職できます!
自分の限界設定を自分でしない!
ということですね。
京都造形芸術大学も、もっとそういう環境作りの努力を続けていかないとですね。
よーし、これだけちゃんと「不安解消のためのアドバイス」をしておけば、
冒頭に戻って、編集長にキュンとした子から、チョコレートが送られてくるにちがいな・・・・・・
他の悩みは、また今度!
投稿者:入学広報課 吉田